2019年10月10日

Fabric Academy

10月2日のことですが（笑）

1663年創業、現存する最古の毛織物メーカー

Vitale Barberis Canonico　主催の勉強会

『ファブリック・アカデミー』に参加してまいりました。

先ずは企業紹介に始まり、企業理念を。

 

VBCはもちろん多くのイタリア毛織物メーカーが存在する

イタリア・ピエモンテ州ビエッラについての説明。

 

何故この地に織物工場が栄えたかと言えば、

この地を流れるアルプスの雪解け水（エルヴォ川の水）が

ヨーロッパでは比較的ミネラル分が少ない”甘い水”を湛え、

その水はウールの洗浄にとても適していたからだそうです。

 

その後はVBCの創造する、代表的エクスクルーシブな生地の紹介。

そしてここからが大切なのですが・・・・・

 

原毛が生地になるまでの、主な9つの工程についての説明。

高品質な生地になるまでの工程を知れば知るほど、

原料になる羊毛＝地球の大自然へのありがたさ、

それを快適なスーツにまで完成させる人間の英知、

ただただ畏敬の念を抱くばかりです<m(__)m>

TOYOも商いをするだけではなく、素晴らしい生地を提供してくれる

VBCのようなラニフィッチオ（毛織物メーカー）には感謝しています。

刈られたばかりの羊の油も付いたフリース。この後梳かれ洗浄する。

 

紡績の工程を経て、長い糸に撚られます。

 

1枚の布に織られた凸凹なモノが左、右は最終仕上げを経た製品。

 

VBCに現存する最古の租税台帳。ヴァレンティ―ナは英語がとても堪能。

 

6種の生地の特徴についての説明。

 

TOYOでも大人気のREVENGE!!!

妥協のない製品は、熟練のスタッフに入念に検品され補修された後出荷。

 

糸は撚ることで強くなり撚られた糸同士を再び撚る。方向もSとZがある。

最後、環境への取り組みについて。ビエッラ地区はアルプスの麓、

大自然に囲まれたとても美しい街、店主は今年6月に訪れました。